「ズル入店」がバレた女子プロ選手たち。「正当な給料よこせ!」と叫ぶ彼女たちの言い分は、本当に正しいのか?

選手ストーリー

「ズル入店」がバレた女子プロ選手たち。「正当な給料よこせ!」と叫ぶ彼女たちの言い分は、本当に正しいのか?

「私たちに正当な報酬を払え!」

そう書かれたTシャツを着て、女子プロバスケットボールリーグWNBAのスター選手たちが、最高の舞台であるオールスターで抗議の意思を示しました。

今、WNBAは歴史的な盛り上がりを見せています。スーパールーキー、ケイトリン・クラークの登場で、リーグはかつてないほどの熱狂の渦の中。チケットは完売し、テレビ視聴率は3倍以上に跳ね上がりました。

この人気を武器に、選手たちは声を大にして叫びます。 「私たちが頑張ったおかげでリーグは儲かってるんだから、その分を正当に払いなさい!」 彼女たちが要求しているのは、数千万、数億円規模の報酬です。

この主張だけ聞けば、「確かにその通りだ」と思う人も多いかもしれません。

しかし、この抗議の裏で、彼女たちのプロ意識を疑わせる、なんとも気まずい映像が撮影されてしまいました。

オールスターウィークエンドの夜、とあるナイトクラブの前には長い行列ができていました。そこへ現れた選手たちは、並んでいる人々を横目に、まるでVIPであるかのように、行列を無視して中へ入ろうとしたのです。しかし、その試みはセキュリティにあっさりと阻止されてしまいました。

プロとして最高の報酬を求める選手たちの、これが現実の姿なのでしょうか。

「給料を払え」以上の強いメッセージ

彼女たちが着ていたTシャツのスローガン「Pay Us What We Owe」。これを単に「給料を払え」と訳してしまうと、本質を見誤ります。

ポイントは「Owe(借りがある)」という言葉。これは「未払いの給料がある」という意味ではありません。彼女たちの主張はもっと強いメッセージ性を持っています。

「今のリーグの爆発的な成長は、私たちが体を張ってプレイしてきたおかげ。だから、これから生まれる莫大な利益の大部分は、元々私たちのものになる『借り』があるはずだ」。

これは、単なる「お願い」ではありません。「政党に私たちのものになるべきものを返せ」という、非常に強い要求なのです。

実際に、WNBA選手の取り分はリーグ全体の収益のわずか9.3%。一方で、男子のNBA選手は約50%を受け取っています。この差はあまりにも大きいと言えるでしょう。

バラバラなチームワーク?内側から見えた不協和音

しかし、彼女たちの団結には疑問符がつく出来事もありました。オールスターの試合後、選手会副会長のケルシー・プラムが、記者会見でこんな暴露をしたのです。

「ちくるつもりはないんだけど…」と前置きしながら、抗議Tシャツを着ることを決めた大事なミーティングに、話題の中心であるケイトリン・クラークのチームメイトは誰も参加していなかった、と。

リーグ全体で団結して戦おうという時に、内側から泥を塗るようなこの発言。嫉妬ではないと言いつつも、明らかにクラーク陣営への不満がにじみ出ていました。彼女たちの団結が、決して一枚岩ではないことを物語っています。

問われる「プロ意識」と「器」

そして、冒頭のナイトクラブでの一件です。

プロアスリートは、コートの外でも常に見られています。ファンやスポンサーは、そのプレーだけでなく、人間性やプロとしての姿勢にもお金を払っているのです。

もしNBAのスター選手が同じように行列を無視してクラブに入ろうとしたら、おそらく同じように批判の的になるでしょう。しかし、彼らは莫大な報酬に見合うだけの厳しいプロ意識とメディア対応を叩き込まれています。

WNBAは今、歴史的なチャンスの真っ只中にいます。新しいテレビ放映契約で、リーグには年間300億円以上のお金が入ってくることが決まっています。彼女たちの要求が、ある程度通る可能性は高いでしょう。

しかし、問題は金額だけではありません。彼女たちはNBA選手と同じ「割合」の報酬を求めています。それはつまり、NBA選手と同じレベルのプロ意識と責任が求められるということなのです。

「正当な報酬を払え」と主張する一方で、社会のルールを守れず、チーム内の不満を公の場でぶちまける。そんな姿を見て、世間が「彼女たちにそこまでの大金を払う価値があるのか?」と疑問に思うのは、当然ではないでしょうか。

リーグの成長は本物です。しかし、その成長に見合うだけの「器」が、選手たち自身に備わっているのか。今、WNBAは、お金の問題だけではなく、プロフェッショナルとしての真価が問われています。

あなたはこの問題、どう考えますか?

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