【全30球団】MLB“裏ニックネーム”完全版|ファンとアンチが呼ぶもう一つの顔

【完全版】アメスポ全チーム大事典

今回のYouTube動画「【いくつわかる?】裏ニックネームMLB全チーム紹介!【マニア向け】」では、華やかなメジャーリーグの裏の顔として、全30球団の“やばい裏ネーム”とその由来をすべて紹介しています。
ここでは、動画内で取り上げた内容を詳しくまとめました。表向きのチーム名とは違う、ファンやアンチの間で使われてきた「もう一つの呼び名」たち。その中には、歴史や文化、ユーモア、そして毒が詰まっています。


ナショナルリーグ (National League)

チーム名ニックネーム由来・背景
アリゾナ・ダイヤモンドバックスBags「D-backs」をもじった“Douchebag(最低な奴)”の略。かなり侮辱的なスラング。
アトランタ・ブレーブスChieves / Coxsuckers / Babs「勇敢な戦士」とは逆の「臆病者」、監督ボビー・コックスの名前を下品にいじったもの、スペルミス発祥の呼称など多様。
シカゴ・カブスLovable Losers / Cubs Lose長年の低迷期を自虐的に「愛すべき負け犬」と呼んだのが定着。
シンシナティ・レッズReds(赤狩り)冷戦期に「赤=共産主義」を連想させるとして皮肉に使われた。
コロラド・ロッキーズThe Rocks正式愛称だが、弱い時期には軽蔑的な意味合いで使われる。
ロサンゼルス・ドジャースBums / Dog-Dersブルックリン時代の「浮浪者ども」が原点。現代ではネット上で下品に呼ばれることも。
マイアミ・マーリンズManateesのんびりした海獣マナティーにたとえられた皮肉。
ニューヨーク・メッツM.E.T.S.(My Entire Team Sucks) / Newks「俺のチーム全部最悪」という自虐的頭字語が有名。
フィラデルフィア・フィリーズFailing Phils / Sillies「Fail(失敗)」や「Silly(愚か)」を掛けた、熱狂と失望の裏返し。
ピッツバーグ・パイレーツPirettes「Pirates」と仏語の「pire(最悪)」をかけた知的な皮肉。
サンディエゴ・パドレスSad Padres / Sad Dres「悲しい父たち」。成績低迷時の定番いじり。
サンフランシスコ・ジャイアンツGnats / Jygntsドジャースファンが「ブヨ(うるさい小虫)」と呼ぶのが由来。
セントルイス・カージナルスB.F.I.B.(Best Fans in Baseball) / Red Birds自称「最高のファン」への皮肉。
ワシントン・ナショナルズGnashionals「Nationals」と「Gnash(歯ぎしり)」を掛け、悔しがる姿をからかう。

アメリカンリーグ (American League)

チーム名ニックネーム由来・背景
ボルチモア・オリオールズBore-als / Birds Snore「退屈」「眠い鳥」と呼ばれることから、“boring(退屈)”をもじったもの。
ボストン・レッドソックスRed Sux / Dead Sux「Sux(最悪)」の韻が有名。負けが続くと「Dead Sux(死んだソックス)」。
シカゴ・ホワイトソックスBlack Sox1919年の八百長事件「ブラックソックス事件」に由来。野球史の闇そのもの。
クリーブランド・ガーディアンズChief Wahoo / Tribe旧名「インディアンス」時代の名残で、差別的とされる呼称が現在も議論の的。
デトロイト・タイガースDeadgers破綻したデトロイト市のイメージと低迷期が重なり、「死んだ虎」と揶揄。
ヒューストン・アストロズCheatroz / Asterisksサイン盗み事件後、「Cheater(イカサマ師)」や「Asterisk(*)」で皮肉られる。
カンザスシティ・ロイヤルズClownses「Clown(ピエロ)」をかけ、運営の迷走を揶揄。
ロサンゼルス・エンジェルスLos Angeles Ang-L-es「Wins(勝利)」を「Losses(敗北)」に変えて、“勝てない天使たち”。
ミネソタ・ツインズTwinkiesスナック菓子「Twinkies」から。ふわふわで中身がないという皮肉。
オークランド・アスレチックスAss-letics / Choke A’s「Ass(尻)」+「Athletics」、あるいは「Choke(プレッシャーに負ける)」をかけた直球のいじり。
ニューヨーク・ヤンキースEvil Empire / Stankees / Skankees / Wankees「悪の帝国」から始まり、韻を踏んだ侮辱語が豊富。アンチの情熱の深さを物語る。
シアトル・マリナーズSad-iners / The Miseries長年プレーオフから遠ざかり、“悲しい航海者たち”。
タンパベイ・レイズGrays / Devil Rays弱い時代の旧称「Devil Rays」がわざと再登場する。
テキサス・レンジャーズLame Rangers / Derp Rangers「ダサい」「おかしな奴ら」という意味。
トロント・ブルージェイズBlue Blows「Blow(やらかす)」の動詞から、“勝負弱さ”を示す皮肉。
ミルウォーキー・ブルワーズWhiners負けた後の言い訳が多いと見られ、「泣き虫たち」と呼ばれる。

まとめ

メジャーリーグの裏ニックネームは、単なる悪口ではなく、ファン文化そのものでもあります。
長い歴史、宿敵同士の因縁、地域性、ユーモア——それらが複雑に絡み合って、チームの「もう一つの顔」を形作ってきました。

選手やチームの公式な華やかさの裏で、ファンの声と感情のリアルな記録がこうした呼び名の中に生き続けている。
そこにこそ、アメリカのスポーツカルチャーの奥深さが見えてきます。

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