全チーム!NBAマスコット紹介!

マスコット
  1. 【秘話満載!】全チーム制覇!NBAマスコット大全~アリーナを熱くする相棒たち~
    1. 熱いダンクとやんちゃな性格!【アトランタ・ホークス】ハリー・ザ・ホーク
    2. 生身の人間!?最多優勝チーム【ボストン・セルティックス】ラッキー・ザ・ラプリコーン
    3. オシャレさNo1!今はマスコット不在の【ブルックリン・ネッツ】
    4. 前オーナーは神だった【シャーロット・ホーネッツ】ヒューゴ・ザ・ホーネット
    5. スポーツ界屈指の人気者!【シカゴ・ブルズ】ベニー・ザ・ブル
    6. ツインマスコットがアリーナを盛り上げる!【クリーブランド・キャバリアーズ】ムーン・ドッグ&C・C
    7. 優勝時に誕生!?【ダラス・マーベリックス】チャンプ&マブスマン
    8. NBA最高給取り!【デンバー・ナゲッツ】ロッキー・ザ・マウンテンライオン
    9. 馬力でチームを後押し!【デトロイト・ピストンズ】フーパー
    10. 黄金時代を築いた名門にマスコットは…【ゴールデンステート・ウォリアーズ】
    11. 連覇を支えた名物マスコット!【ヒューストン・ロケッツ】クラッチ・ザ・ベア
    12. 悲願の優勝を目指して!【インディアナ・ペイサーズ】ブーマー
    13. 新アリーナで心機一転!【ロサンゼルス・クリッパーズ】チャック・ザ・コンドル
    14. セレブが彩るコートサイド!【ロサンゼルス・レイカーズ】ノーマスコット
    15. カナダからメンフィスへ!【メンフィス・グリズリーズ】グリズ
    16. パーティーシティを盛り上げる炎!【マイアミ・ヒート】バーニー
    17. 驚異的なダンクを繰り出す鹿!【ミルウォーキー・バックス】バンゴ
    18. ミネソタの自然が生んだ狼!【ミネソタ・ティンバーウルブス】クランチ・ザ・ウルフ
    19. 怖い顔から整形へ!【ニューオーリンズ・ペリカンズ】ピエール・ザ・ペリカン&キングケーキベイビー
    20. 伝統を重んじる大都会のチーム【ニューヨーク・ニックス】ノーマスコット
    21. 熱狂的ファン+スモールフランチャイズ【オクラホマシティ・サンダー】ランブル・ザ・バイソン
    22. シャック&ペニーの時代から…【オーランド・マジック】スタッフ・ザ・マジックドラゴン
    23. 3代目の人気犬!【フィラデルフィア・セブンティシクサーズ】フランクリン・ザ・ドッグ
    24. ゴリラの乱入から始まった!?【フェニックス・サンズ】ゴー・ザ・ゴリラ
    25. 山猫と雪男の異色コンビ!【ポートランド・トレイルブレイザーズ】ブレイズ・ザ・トレイルキャット&ダグラス・ファー
    26. ライオンの王様!【サクラメント・キングス】スラムソン・ザ・ライオン
    27. 個性豊かな喋るコヨーテ!【サンアントニオ・スパーズ】ザ・コヨーテ
    28. ジュラシックパークから飛び出した!?【トロント・ラプターズ】ザ・ラプター
    29. 音楽の都の熱い熊!【ユタ・ジャズ】ジャズ・ベアー
    30. 魔法で勝利を呼び込む!?【ワシントン・ウィザーズ】G・ウィズ
    31. 番外編:マスコットハンター、ロビン・ロペスの戦いと友情!?
    32. あとがき

【秘話満載!】全チーム制覇!NBAマスコット大全~アリーナを熱くする相棒たち~

ありそうでなかったので、自分で作りました!


バスケットボールファンならずとも気になる、NBA全チームのマスコットを独断と偏見で徹底紹介していきますよ!

2024-25シーズンの情報を元に、アリーナを盛り上げる個性豊かなマスコットたちの秘話や驚きのエピソードをたっぷりお届けします!

熱いダンクとやんちゃな性格!【アトランタ・ホークス】ハリー・ザ・ホーク

まずは、優勝回数1回、スターポイントガードのトレイ・ヤング率いるアトランタ・ホークスのマスコット、

ハリー・ザ・ホーク


その名の通り、非常にアクティブで、なんとダンクも軽々と決めてしまうんです。性格はちょっとやんちゃな一面もあるとか。
デビューは1986年10月25日。
かつてはスカイホークという相方もいたそうです。

日本のプロ野球、福岡ソフトバンクホークスのハリーホークと名前が似ているのも面白いですね。

生身の人間!?最多優勝チーム【ボストン・セルティックス】ラッキー・ザ・ラプリコーン

続いては、昨シーズン2023年に16年ぶりの優勝を果たし、NBA最多18回の優勝を誇る名門、ボストン・セルティックスのマスコット、

ラッキー・ザ・ラプリコーン


なんと、まさかの生身の人間なんです!

チームロゴからそのまま飛び出してきたような、緑色の衣装がトレードマーク。
彼もまた、トランポリンダンクなど派手なパフォーマンスで観客を魅了します。

2003年にデビューしましたが、初代担当者はチャリティイベントでの遅刻が原因で2009年に解雇され、現在の担当者に変わったという裏話も。
人気はあるものの、X(旧Twitter)のフォロワーが意外と少ないので、ぜひフォローしてあげてくださいね。

オシャレさNo1!今はマスコット不在の【ブルックリン・ネッツ】

2022シーズンには渡邊雄太選手が所属していたことでも知られるブルックリン・ネッツ。

2012年にニュージャージーからブルックリンに移転しましたが、なんと現在はノーマスコット

NBAにはマスコットがいないチームがいくつかありますが、ネッツもその一つ。しかし、実はネッツも元々はマスコットがいたんです!

ニュージャージー・ネッツ時代には、沼地に住むドラゴンをモチーフにしたダンカン・ザ・ドラゴンというマスコットをチーム名ごとスワンプ・ドラゴンズに変えようとしたものの、ファンの反対で実現せず。
その後、1997-98シーズンにはSL・ザ・シルバーフォックス(銀狐)が登場し、2012年のブルックリン移転まで活躍しました。

そして、ブルックリン移転と同時に華々しくデビューしたのが、マーベルがデザインしたというスーパーヒーロー風のブルックリン・ナイト



2012年11月3日の対トロント・ラプターズ戦でお披露目され、マーベルのコミックにもなるほど力の入ったマスコットでしたが、残念ながら人気が出ず、わずか2年で引退してしまいました。
ブルックリン・ナイト引退後は、マスコット不在の状態が続いています。

前オーナーは神だった【シャーロット・ホーネッツ】ヒューゴ・ザ・ホーネット

ニューオーリンズへの移転やシャーロットへの再移転など、波瀾万丈な歴史を持つシャーロット・ホーネッツ。
2年前までマイケル・ジョーダンがオーナーを務めていたことでも有名です。

そんなホーネッツのマスコットは、1988年デビューのヒューゴ・ザ・ホーネット



なんと6000通以上のファンからのアイデア応募によって誕生したそうです。さらに、デザインにはマペッツのクリエイター、ジム・ヘンソンの娘さんが関わっていたという驚きの小ネタも。

チームとマスコットが誕生した翌年には、ヒューゴという名前のハリケーンがアメリカに大きな被害をもたらし、名前の変更も検討されたそうですが、そのままヒューゴ・ザ・ホーネットとして今日まで続いています。

ホーネッツは1988年にシャーロットで創設されNBAに参加。2002年にニューオーリンズに移転しニューオーリンズ・ホーネッツとなりましたが、2004年にはシャーロットに新たなチーム、シャーロット・ボブキャッツが設立されNBAに参加。
その後、2013年にニューオーリンズがペリカンズへと名前を変更し、2014年にはシャーロット・ボブキャッツがシャーロット・ホーネッツへと名前を復活させました。

ちなみに、ボブキャッツ時代にはルーファスというマスコットが活躍。

ヒューゴにはスーパーヒューゴという、さらにアクロバティックな相棒が一時期いたようです。

2023年までジョーダンがオーナーだったこともあり、ヒューゴはジョーダン11を履いているあたりがニクイ!

スポーツ界屈指の人気者!【シカゴ・ブルズ】ベニー・ザ・ブル

優勝回数6回、バスケに詳しくない人でも知っているであろうシカゴ・ブルズ。

そのマスコットは、ベニー・ザ・ブル



本名ベンジャミン・T・ベニー・ブルという、NBAのみならずスポーツ界でも最も人気のあるマスコットの一人です。
2013年にはフォーブス誌によって最も人気のあるスポーツマスコットに選ばれ、2017年にはマスコット殿堂入りも果たしています。

TikTok開設から8ヶ月でフォロワーが330万人を超えるという驚異的な人気。

デビューは1969年で、初代スタジアムアナウンサーのベントリーさんから名前が付けられました。
ベニー・ザ・ブルは家族が多く、ひいおじいちゃんのグレイグラントがブルズ最初のマスコット、お父さんが90年代の黄金時代のマスコットでした。

従兄弟には90年代にいたダ・ブルという背番号95番のマスコットがいましたが、担当者の方が2004年に不祥事を起こし、マスコットごと消滅してしまったという悲しい過去も。

また、ベンとベンジーという空気で膨らませるインフレータブルマスコットもベニーファミリーの一員。

かつてはポッドキャストも配信し、90年代のバスケゲーム「NBA JAM」にも隠しキャラとして登場するなど、まさにレジェンド級のマスコットです。

ツインマスコットがアリーナを盛り上げる!【クリーブランド・キャバリアーズ】ムーン・ドッグ&C・C

2016年にフランチャイズ初優勝をレブロン・ジェームスがもたらしたクリーブランド・キャバリアーズ。

そんなキャブスのマスコットは、なんとムーン・ドッグサーC・Cのツインマスコット体制!



まずはムーン・ドッグから。デビューは2003年11月5日。
ロックンロールの父と呼ばれるラジオDJ、アラン・フリードが自分自身を「ムーン・ドッグ」、リスナーを「ムーン・ドガーズ」と呼んでいたことに由来し、革新的で楽しい情熱的なキャラクターを目指して名付けられました。

続いてサーC・Cは、ムーン・ドッグより7年遅れて2010年11月27日にデビュー。

しかし、実は1970-71シーズンからの熱狂的なキャブスファンだったという設定。サーC・Cはスワッシュバックラー(剣士や冒険者)のキャラクターで、三銃士やゾロ、ロビンフッドのようなイメージ。

ダブルマスコットがキャブスのホームゲームを盛り上げます!

優勝時に誕生!?【ダラス・マーベリックス】チャンプ&マブスマン

スーパースター、ルカ・ドンチッチを擁するダラス・マーベリックス。
(動画製作中に衝撃のトレード!)

彼らのマスコットは、チャンプマブスマンの二人!


チャンプのデビューは不明ですが、2011年のNBA優勝時にはすでに存在していました。なんと、チャンプを誕生させたのは元ボストン・セルティックスのラッキー・ザ・ラプリコーンだったジェフ・グディンさん!

もう一人のマスコット、マブスマンは、半分人間で半分バスケットボールというユニークなデザイン。スパイダーマンのようなボディスーツがバスケットボールでできているそうです。こちらもデビュー時期は不明ですが、2011年の優勝時にはすでにいました。マブスマンを担当していたのもジェフ・グディンさんで、その後チャンプも誕生させたとのこと。
ジェフ・グディンさんはダラスでも大活躍ですね!
マブスマンには2つのバージョンが存在するようです。

ちなみに、NBAのマスコットは試合以外にも、オフのイベントや個人の誕生日パーティーなどに呼ぶことができ、チャンプとマブスマンの料金は同じだそうです。

NBA最高給取り!【デンバー・ナゲッツ】ロッキー・ザ・マウンテンライオン

2023年に初優勝を果たしたデンバー・ナゲッツ。パスの名手、ニコラ・ヨキッチがいるチームです。

そんなナゲッツのマスコットは、1990年12月15日デビューのロッキー・ザ・マウンテンライオン



なんといっても有名なのは、NBAで一番稼ぐマスコットということ!

その年俸はなんと62万5000ドル、日本円にして約9400万円!

NBAマスコットの平均の10倍近い収入です。

もちろん、スキルも素晴らしく、ハーフコートから後ろ向きシュートを決めたり、タイムアウト中にアリーナの最上階まで駆け上がったりと、観客を飽きさせません。やんちゃでお茶目な一面も魅力的。

しかし、高給取りにもかかわらず、X(旧Twitter)のフォロワーは400人未満と、ボストンのラッキー・ザ・ラプリコーンよりも少ないという不思議な現象も。

馬力でチームを後押し!【デトロイト・ピストンズ】フーパー

かつて「バッドボーイズ」として名を馳せたデトロイト・ピストンズ。
今はケイド・カニングハムを中心に再建中のチームです。

彼らのマスコットは、1996年3月3日デビューのフーパー



ピストンズがロゴを変更した際に、そのロゴにあった馬をデフォルメした形で誕生しました。デトロイト・ピストンズというチーム名が意味する「馬力」を表現しています。

アクティブで可愛らしいキャラクターとして人気を博し、ロゴやチームカラーが変わっても、そのままマスコットとして今日に至ります。

実はフーパーの前には、Sir Slam ~A ~Lotというスーパーヒーロー型のマスコットがいましたが、2年でフーパーに取って代わられました。

Sir Slam ~A ~Lotの名前は、当時の人気ラッパー、Sir Mix ~A -Lotにちなんだものっぽいですね。

黄金時代を築いた名門にマスコットは…【ゴールデンステート・ウォリアーズ】

NBA3位の7回の優勝を誇り、2010年代を象徴するチーム、ゴールデンステート・ウォリアーズ。

現在のウォリアーズにはノーマスコット

かつてはスクリーミング・ウォリアーというマスコットがいたそうですが、詳細は不明。

その後、サンダーというマスコットが長らく活動していましたが、2008年にシアトル・スーパーソニックスがオクラホマシティに移転し、チーム名がサンダーに変わった煽りを受け、マスコットも姿を消してしまいました。



スーパーヒーロー風のサンダーは人気があっただけに、残念ですね。

連覇を支えた名物マスコット!【ヒューストン・ロケッツ】クラッチ・ザ・ベア

マイケル・ジョーダンが一時的に引退していた2シーズンの間に見事連覇を果たしたヒューストン・ロケッツ。

そのマスコットは、個人的にも大好きなクラッチ・ザ・ベア



1995年にデビューし、前年の初優勝の勢いそのままに大人気となりました。クラッチという名前は、諦めない粘り強い姿勢と、大事な場面で決めきる性格から付けられたそうです。楽しくてエネルギッシュな性格で、ユーモアのセンスも抜群。

初代クラッチの中の人は、1995年から2016年までの約21年間務め、2024年にはNBAからライフタイム・アチーブメント・アワードを授与されたロバート・ボーディンさん!

アメリカでは、マスコットの中の人が公表されることも多いですね。クラッチがデビューする前には、ロケットマン・ターボという人型のマスコットがいましたが、こちらもいなくなってしまいました。

リトル・クラッチ(コクラッチ)という可愛いジュニアマスコットもいます。クラッチの隣にいつもいる男性も良い味を出しているので、ロケッツのホームゲーム観戦の際はぜひ注目してみてください。

悲願の優勝を目指して!【インディアナ・ペイサーズ】ブーマー

2000年にNBAファイナルズに進出したのが最高成績のインディアナ・ペイサーズ。
レジー・ミラーという偉大なシューターが印象的なチームでした。

そんなペイサーズのマスコットは、1984年に地元のアーティストによって誕生し、翌年にファンの前にお披露目されたブーマー



元々はブーマー・ザ・パンサーという名前でしたが、90年代に入ってからザ・パンサーが取れ、ブーマーだけになりました。
愛嬌があり、ダンクも決める身体能力の高いマスコットです。ブーマーには、バウザーとブーマー・ジュニアという相方がいたようですが、バウザーは現在活動していないようで、復帰を望む署名活動もあるほど人気があったみたいです。

ブーマー・ジュニアはブーマーの小さいバージョンとのことですが、残念ながら画像は見つかりませんでした。
ブーマーのぬいぐるみなどのグッズは非常に可愛いので、ぜひチェックしてみてください。

新アリーナで心機一転!【ロサンゼルス・クリッパーズ】チャック・ザ・コンドル

これまでレイカーズと同じステイプルズ・センターを本拠地にしていましたが、昨シーズンから最新鋭のイントゥイット・ドームに本拠地を移したロサンゼルス・クリッパーズ。

彼らのマスコットは、背番号213番(ロサンゼルスの市外局番)のチャック・ザ・コンドル



2016年2月29日にオーナーのスティーブ・バルマーに連れられてお披露目されました。
バルマーオーナーは元マイクロソフトのCEOです。2014年に問題続きだった前オーナーからチームを買い取りました。

チャックという名前は、コンバースのチャック・テイラーモデルから取られ、チャック自身も赤いオールスターを履いています。お披露目の日には、2万人のファン全員に赤いコンバースがプレゼントされたという太っ腹なエピソードも。
チャック・ザ・コンドルは頑張っていますが、色味などから当初は賛否両論あり、爆発的な人気には至らなかったようです。

有名ラッパーのカニエ・ウェストがオーナーにデザイン変更を申し出たこともあり、オーナーやチャック本人がSNS上でやり取りする場面もありました。

セレブが彩るコートサイド!【ロサンゼルス・レイカーズ】ノーマスコット

NBA2位の17回の優勝を誇り、八村塁選手が所属するロサンゼルス・レイカーズ。

レイカーズにはノーマスコット

理由は諸説ありますが、最も有力なのは、コートサイドに多くの有名人やセレブが集まるため、マスコットは必要ないという説。中継を見ていると、本当に多くの著名人がコートサイドを彩っています。

しかし、実は80年代にはダンシング・バリーというダンサーが近い存在として人気を集めていました。定着させようという話もありましたが、バリーがロケッツやホーネッツなど他のチームでも活動していたため、実現には至りませんでした。浮気は古今東西ダメなんですね。



現オーナーのジーニー・バスが若かりし頃、友人と共にダーク・ダックというピアスをした生意気なアヒルのマスコットを企画し、アニメーターやデザイナーにも制作してもらい、父親のジェリー・バスに直談判しましたが、即却下されたという幻のエピソードも。

ジーニー・バスがオーナーになった今、このスナップ・ダックや他のマスコットが復活する可能性も…?

NBAにはマスコットがいないチームが全部で4チームあり、ここまでに3チームをご紹介しましたが、残りの1チームは後ほどご紹介します。

カナダからメンフィスへ!【メンフィス・グリズリーズ】グリズ

2001年までカナダのバンクーバーを本拠地としていたメンフィス・グリズリーズ。2WAYプレーヤーとして河村勇輝選手が所属していることでも知られています。

そんなグリズリーズのマスコットは、2004年にメンフィスに来てからデビューしたグリズ



バンクーバー・グリズリーズ時代からグリズというマスコット自体はいました。メンフィスに移転した際に見た目が変わりましたが、これはマジックポーションを飲んだからという設定。

グリズリーズというチーム名も、メンフィス移転時に変更が検討されましたが、地元のファンがかつて存在した同名のチームに愛着を持っていたため、そのまま残ることになりました。

グリズの中の人は、2008年に悪性リンパ腫の一種にかかってしまいましたが、チームは他の担当者を立てるのではなく、エリックさんが復帰するまでグリズの活動を休止するという異例の対応を取りました。見事エリックさんは病気を克服し、グリズとして元気に活動を続けています。

アメリカのプロスポーツ界の、様々なポジションへのリスペクトを感じさせる素晴らしいエピソードですね。

グリズには、もう一人の自分(アルターエゴ)として、プロレスラーと戦ったりするスーパーグリズというキャラクターが存在します。
オフには、シーズンチケットホルダー向けの感謝祭でゴーカートを乗り回すなど、ワイルドな一面も。河村選手とグリズの絡みも注目ですね!

パーティーシティを盛り上げる炎!【マイアミ・ヒート】バーニー

「ビッグ3」での連覇を覚えている方も多いであろうマイアミ・ヒート。
今シーズンはジミー・バトラーの移籍要求騒動・放出もありましたが、、、

彼らのマスコットは、火の玉を擬人化したバーニー



1988年の球団創設と同時に誕生したそうです。当時のオーナーがバーニーの誕生に深く関わっていたとのこと。パーティーシティ・マイアミにふさわしいパリピ感あふれるマスコットですが、2023年には格闘家のコナー・マクレガーが痛み止めのスプレーのプロモーションで来場した際、マクレガーのパンチがバーニーにクリーンヒットし、病院に運ばれるという事件も。その後、マクレガーは寸劇だったと釈明しましたが、真相はどうなのでしょうか。

バーニーは盛り上げ上手ですが、たまにやりすぎてしまうこともあり、これまでに3回も訴訟を起こされています。一度はプエルトリコで、裁判官の奥様をコートに引っ張り出して無理やり踊らせようとした際に転倒させ、100万ドルの損害賠償を請求されましたが、最終的には5万ドルを支払って和解しました。
しかし、プレーオフでチームが白のユニフォームを着用する「ホワイトホット」の際には、バーニーも真っ白になって登場し、アリーナを一体にして盛り上げる熱い一面も持っています。

バーニーの身長は7フィートあり、NBAに多い他のセブンフッターの一員です!

驚異的なダンクを繰り出す鹿!【ミルウォーキー・バックス】バンゴ

ヤニス・アデトクンボを中心に強豪を維持するミルウォーキー・バックス。

彼らのマスコットは、角が特徴的な鹿のバンゴ



1977年にデビューし、背番号68番はチームが創設された1968年に由来します。バンゴという名前は、当時の実況アナウンサー、エル・ドゥセッツがバックスの選手がロングシュートを決めた際に叫んだ「BANG!」というフレーズがそのままマスコットの名前になったそうです。

長く活動しているため、90年代頃には今とは少し違う顔をしていました。バンゴは身体能力が非常に高く、とんでもないダンクをかまします。
しかし、2009年のオールスターで、リングの上に立っていたところを滑って落下し、右膝の前十字靭帯を断裂する大怪我を負ってしまいました。残りのシーズンは欠場となりましたが、気合いで車椅子に乗ってアリーナに姿を見せることも。
手術の様子は公式YouTubeにも公開されています。怪我から復帰した翌シーズンには、なんと16フィートの高さからバックフリップダンクを決めるという驚異的なパフォーマンスを見せました!

ミネソタの自然が生んだ狼!【ミネソタ・ティンバーウルブス】クランチ・ザ・ウルフ

未来のNBAを担うであろうアンソニー・エドワーズ擁するミネソタ・ティンバーウルブス。

彼らのマスコットは、オオカミのクランチ・ザ・ウルフ



1989年のチーム創設以来、ずっといるイメージですね。
正直、クランチに関する情報はあまり多くありませんが、Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどSNSで積極的に情報を発信しており、地元ミネソタでは非常に人気があります。

ミネソタ州の北部の自然豊かなエリアで生まれ、現在は本拠地ターゲット・センターのどこかに巣があるそうです。

ウルブスファンの声が聞こえると、巣から出てきてチームを盛り上げてくれるとか。

怖い顔から整形へ!【ニューオーリンズ・ペリカンズ】ピエール・ザ・ペリカン&キングケーキベイビー

2013年にチーム名をホーネッツからペリカンズに変更したニューオーリンズ・ペリカンズ。

そのマスコットは、ペリカンのピエール・ザ・ペリカン



ルイジアナ州の州鳥であるペリカンをチーム名にすることで、より地域に根差したチームを目指した変更でした。
しかし、ピエール・ザ・ペリカンはデビュー当初、「怖い」とアメリカのファンからも不評で、夢に出てくるお化けのような存在と言われていました。

確かに、大きな目や色使いが少し怖い印象を与えますよね笑
そのため、デビュー翌年にピエール・ザ・ペリカンはなんと整形手術を敢行!

オフに他のNBAマスコットとバスケのピックアップゲームをしていた際に怪我をしたという理由でしたが、その怪我をさせた相手はメンフィス・グリズリーズのグリズだったことが判明しています。
このニュースは当時ESPNなどでも大きく取り上げられました。
整形手術は見事成功し、現在の可愛らしい?姿になりました。

写真左が整形後、右が整形前です。

さらに、ペリカンズにはサブマスコットとして、キングケーキベイビーという、ピエール・ザ・ペリカン以上に怖いと評判のキャラクターがいます!



キングケーキベイビーは、ニューオーリンズの伝統的なお祭り、マルディグラの時期に食べられるキングケーキの中に入っている小さなプラスチック製の赤ちゃんがモチーフ。
赤ちゃんを見つけた人には幸運が訪れると言われています。
キングケーキベイビーも大きな頭部を持ち、インターネットミームになるほどの強烈なインパクト。
ピエール・ザ・ペリカンは怖がられたためすぐに整形しましたが、キングケーキベイビーはその評判を逆手に取り、マルディグラシーズンを中心に登場し、ファンを…盛り上げている(?)ようです。
ある種のカルト的な人気を獲得しているとのこと。

ニューオーリンズ・ペリカンズは、メインのピエール・ザ・ペリカンとサブのキングケーキベイビーの2マスコット体制です。

伝統を重んじる大都会のチーム【ニューヨーク・ニックス】ノーマスコット

優勝回数2回、近年はヴィラノバ大学出身のメンバーを中心に躍進を見せていたニューヨーク・ニックス。

しかし、ニックスもノーマスコット

NBAに4つあるノーマスコットチームの最後の1つです。
公式な理由は明らかにされていませんが、ニューヨークにはアメリカ4大スポーツのチームがそれぞれ2つずつあり、創設が早かった方のチームにはマスコットがいないという傾向があります。
また、マディソン・スクエア・ガーデンという歴史あるアリーナを使用していることや、伝統と格式を重んじたい、バスケットボールに集中してもらいたいといったブランディングの一環であるなど、様々な憶測があります。

面白い説としては、ニックスというチーム名の由来であるニッカーボッカーズの象徴的な存在、ファーザー・ニッカーボッカーが実質的なマスコットと考えられているというもの。かつてはファーザー・ニッカーボッカーのロゴも使用されていました。
ちなみに、Gリーグのウェストチェスター・ニックスには、ハドソンという犬のマスコットがいます。ハドソン川から名付けられたのでしょう。
レイカーズ同様、ニューヨークも多くのセレブリティがコートサイドを彩っており、ニックスファンとして最も有名なのは映画監督のスパイク・リーでしょう!


かつてはレジー・ミラーと激しい口論を繰り広げ、オーナーとのバトルも話題になりましたが、いつまでも元気なスパイク・リーをニックスのコートサイドで見たいですね。

熱狂的ファン+スモールフランチャイズ【オクラホマシティ・サンダー】ランブル・ザ・バイソン

小さなフランチャイズながら、熱狂的なファンベースを持つオクラホマシティ・サンダー。
今シーズンはウェスタン・カンファレンスで圧倒的な強さを見せています。

そんなサンダーのマスコットは、バイソンのランブル・ザ・バイソン



2009年、チームがシアトルから移転してきた最初のシーズンからデビューしています。バイソンはオクラホマ州の州を象徴する動物。
ランブル・ザ・バイソンの誕生には、何世紀も語り継がれているネイティブアメリカンの伝説が深く関わっています。アラバスターキャバーンズで猛烈な嵐から群れを守っていたところ雷に打たれ、その雷がきっかけで擬人化し、ランブル・ザ・バイソンが生まれたという壮大なストーリー。
ランブルという名前は雷の音に由来し、チーム名のサンダーにかけて名付けられました。

一説にはボランティアで活動しているという噂もありましたが、実際には平均的な給料をもらっているそうです。

相方については、サンダーというマスコットとサンダージュニアがいるという情報がありますが、詳細は確認できませんでした。

オクラホマシティ・サンダーは、2008-09シーズンにシアトル・スーパーソニックスが移転して誕生したチームですが、ソニックス時代にはクワッチという雪男に由来するマスコットがいて、人気がありましたが、チーム移転と共に引退しました。

シャック&ペニーの時代から…【オーランド・マジック】スタッフ・ザ・マジックドラゴン

かつて90年代半ばにシャックとペニーでNBAを席巻したオーランド・マジック。

近年は少し寂しい成績が続いていますが、彼らのマスコットはドラゴンのスタッフ・ザ・マジックドラゴン


球団創設と同時に誕生し、誕生時にはオーランドのチャーチストリートに巨大な卵が設置され、そこから生まれたという演出でした。
デビューを演じたのは、なんと初代フィラデルフィア・フィリーズのフィリー・ファナティックと同じデイブ・レイ!
フィリー・ファナティックのパクリではないかという声もありますが、制作会社が同じなので似てくるのは当然かもしれません。
日本のプロ野球、広島カープのスラィリーとも非常によく似ていますね。

スタッフ・ザ・マジックドラゴンの「スタッフ」はダンクをするという意味合いと、有名なフォークソング「パフ・ザ・マジックドラゴン」から取られています。
名前を付けたのはオーナー。

スタッフ・ザ・マジックドラゴンは、自身でセレブリティ・マスコットゲームズというオリンピックのようなマスコット競技会を主催し、1992年から毎年開催、収益を様々な団体に寄付しています。
アリーナでの盛り上げだけでなく、セントラルフロリダの様々な施設や学校を訪問し、「3ポイントプレイ」という子供たちに正しい食生活、運動、教育の重要性を伝える活動も積極的に行っています。

3代目の人気犬!【フィラデルフィア・セブンティシクサーズ】フランクリン・ザ・ドッグ

前身のシラキュース・ナショナルズ時代を含め優勝回数3回を誇るフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。
近年はプレーオフの常連でしたが、今シーズンはジョエル・エンビードの離脱で苦戦しています。そんな

シクサーズのマスコットは、犬のフランクリン・ザ・ドッグ



2015年2月半ばにデビューし、シクサーズ3代目のマスコットとなります。
初代は1996年まで活躍したビッグ・ショットという人気マスコットで、復活を望む声もありましたが実現しませんでした。

ビッグ・ショットの後を継いだのは、エネルギッシュなウサギのヒップホップ
アクロバティックなダンクで観客を魅了しましたが、子供たちからの人気は今一つで、2011年のオーナーシップ変更の際にチームを去りました。その後4年間の不在期間を経て、フランクリン・ザ・ドッグが誕生。

誕生の際には、ベンジャミン・フランクリンをデフォルメした案や、犬の頭にベルが乗った案、ヘラジカの案もありましたが、最終的には子供たちがより親しみやすいように、子供たちの意見を取り入れて現在の形になりました。
名前はもちろん、アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリンに由来。ストーリーとしては、建国の父たちに同行していた神話の犬だとか。

サイドマスコットとして、ビッグ・ベンとリトル・ベンというマスコットもいるようですが、詳細な情報は不明です。。

ゴリラの乱入から始まった!?【フェニックス・サンズ】ゴー・ザ・ゴリラ

過去2回ファイナルに進出するも優勝には届かず、今シーズンはスター選手を擁しながら負け越しているフェニックス・サンズ。

彼らのマスコットは、ゴー・ザ・ゴリラ!


正式デビューは1988年ですが、1980年から会場にはいたそうです。
元々サンズは11年間ほどマスコットがいなく、チーム名にちなんだヒマワリのマスコットを作ろうとしていましたが、しっくりこなかったようです。

そんな中、1980年の冬のあるホームゲームで、イースタン・ユニオンという会社の配達員がゴリラの着ぐるみで歌う電報を届けに来ました。

ハーフタイムに警備員に促され、ゴールの下でパフォーマンスをしたところ、会場のファンに大ウケ! それがきっかけで、その配達員、ヘンリー・ロハスがゴリラとしてアリーナに登場するようになったのです。
普段は物静かなロハスですが、ゴリラの着ぐるみを着ると弾けたキャラクターに変身。
そんな流れで1988年に正式にフェニックス・サンズのマスコットとなりました。
初期のゴリラは少し怖い顔をしていますね。アクロバティックなダンクはもちろん、相手チームのヘッドコーチの真似をするなど、様々なコスプレでファンを楽しませています。

初代ロハスさんは引退され、何代か交代していますが、ロハスさんのスピリットを受け継いでパフォーマンスを続けています。
ゴリラはオフシーズンにはバナナ共和国でバケーションを楽しんでいるとか。
好きな映画はウディ・アレンの「バナナ」、好きな色はバナナ色、好きな食べ物は…なんとピザだそうです! ゴリラは慈善活動にも積極的で、サンズファンだけでなく、フェニックスの地域に長く愛されています。

山猫と雪男の異色コンビ!【ポートランド・トレイルブレイザーズ】ブレイズ・ザ・トレイルキャット&ダグラス・ファー

近年はエースのデイミアン・リラードを放出し、再建期を迎えているポートランド・トレイルブレイザーズ。

彼らのマスコットは、山猫のブレイズ・ザ・トレイルキャット



2003年から銀色のマウンテンライオンとして活躍しています。トランポリンダンクなど、アクロバティックなパフォーマンスが魅力。地元の音楽や食べ物をこよなく愛し、ホームゲームでは地元のバンドの楽曲が流れるコーナーもあります。

そしてなんと、つい最近2023年に新たなサブマスコットが誕生しました! かつては黒いラブラドールレトリバーのドジャーというマスコットもいましたが、
今回登場したのは、ビッグフット(雪男)のダグラス・ファー!



昔からこのエリアに住んでいましたが、人目を避けて生活していたそうです。一人でソリティアをしたり、ビーガン料理を食べたり、お気に入りのコールドブリューを飲んでいたとか。
そんな中、クラフトビールの材料である樹液を集めていたところ、ブレイズと出会い意気投合。
シャイなビッグフットをブレイズが励まし、「ダギー」という愛称をつけてバスケットボールの楽しさを教えたそうです。そして、ブレイズの助けもあり、人前に出る準備ができたビッグフットは、ブレイザーズの本拠地、モーダ・センターを新たな故郷に選びました。

ブレイザーズのホームゲーム観戦の際は、ブレイズはもちろん、ダグラス・ファーにも注目してみてくださいね!

ライオンの王様!【サクラメント・キングス】スラムソン・ザ・ライオン

過去19年間でプレーオフ出場は1回のみと、苦しい時代が続いているサクラメント・キングス。

彼らのマスコットは、ライオンのスラムソン・ザ・ライオン



デビューは1994年または1997年と言われています。キングスというチーム名から、百獣の王であるライオンが選ばれたのでしょう。
スラムソンにはエンターテイナー・マキシマスという正式名称があり、昔の王様や貴族のような名前ですね。
スラムソンがデビューする前には、ザ・ゴリラというゴリラのマスコットがいたそうで、フェニックス・サンズのゴリラとの関係が気になりますね。
サクラメント動物園には、スラムソンにちなんで名付けられたスラムソン2世という本物のライオンがいるそうです。

スラムソンには弟分もいて、Gリーグのストックトン・キングスにはダンクソンというマスコットがいます。おそらくダンクソンもライオンでしょう。スラムソンダンクソンを合わせて「スラムダンク」というわけですね!

個性豊かな喋るコヨーテ!【サンアントニオ・スパーズ】ザ・コヨーテ

長年組織力のあるチームとして知られるサンアントニオ・スパーズ。
今シーズンはビクター・ウェンバンヤマの加入やグレッグ・ポポビッチHCの不在など、苦しい戦いを強いられています。

そんなスパーズのマスコットは、NBA屈指の濃いキャラクター、ザ・コヨーテ



デビューは1983年で、初期の頃のギャラは1試合わずか25ドル、控室はトイレだったという驚きの過去。
最初の頃は選手にトナカイと間違われるほど認知度が低かったのですが、今ではスパーズのチームバスに顔がデザインされるほど愛されています。

なんと、Wikipediaには、ザ・コヨーテ単独のページがあるほど!
奥さんのミセス・コヨーテやティーンエイジャーの息子もいて、たまに家族揃ってパフォーマンスに登場することもあります。

ザ・コヨーテを発案し、初代アクターを務めたティム・ダーキンさんは、なんとTシャツバズーカの考案者! 現在スポーツ会場でお馴染みの光景を作り出した人物だったとは驚きですね。

ザ・コヨーテはいたずら好きで、NBA史上初の退場処分を受けたマスコットでもあります。
目がポロっと取れてしまうこともあるほど個性豊か。
サンアントニオの会場にたまに迷い込んでくるコウモリを、魚取り用の網で見事に捕獲することでも有名で、記事にもなりました。

これまでに1500回以上のホームゲームに出演し、年間400本以上のイベントに登場する働き者。選手と一緒にテレビCMにも出演するなど、NBAの地域、そしてチームに深く根付いた、愛されるマスコットです。ちなみに正式名称はエンティン・カーニヴォア・トン。

ジュラシックパークから飛び出した!?【トロント・ラプターズ】ザ・ラプター

NBAで唯一カナダに本拠地を置くトロント・ラプターズ。

ここ3年ほどはプレーオフを逃していますが、彼らのマスコットは恐竜のザ・ラプター



1995年のチーム創設最初のホームゲームで、センターコートに巨大な卵が運び込まれてきたところからデビューしました。
しかし、最初の2~3年はRAP CSというマスコット、その後ラプティーというマスコットがいて、現在のザ・ラプターは3代目という説もあります。

背番号95番は、チーム創設年の1995年に由来。なぜ恐竜なのかというと、チーム名のトロント・ラプターズにかけて、当時大ヒットした映画「ジュラシック・パーク」に登場するヴェロキラプトルをモチーフにしたからです。

ザ・ラプターも派手なダンクなどアクロバティックなパフォーマンスが魅力ですが、2013-14シーズンにアキレス腱を断裂する大怪我を負ってしまいました。シーズン全休も囁かれましたが、なんと大学のストライプスというマスコットを起用してそのシーズンを乗り切りました。
ストライプスの背番号はシーズンにちなんで前が13、後ろが14でした。

また、アキレス腱断裂をきっかけに、ミニ・ラプターまたはジュニア・ラプターと呼ばれるサブマスコットも誕生しています。

NBAには派手な動きをするマスコットが多いだけに、怪我はつきものですが、それを逆手に取って盛り上げていくのがアメリカンスポーツの面白いところですね。

音楽の都の熱い熊!【ユタ・ジャズ】ジャズ・ベアー

かつてはウェスタン・カンファレンスの強豪として知られていたユタ・ジャズ。

ここ3年連続でプレーオフを逃すなど再建期が続いていますが、
彼らのマスコットは熊のジャズ・ベアー



デビューは1994年という情報と、1991シーズンデビューという情報、そして1989年にマーケティング活動の一環として漫画のキャラクターとしてデザインされていたという話もあります。
地域に密着したマスコットで、2013年には20周年を迎え、当時のユタ州知事が10月10日を「ジャズ・ベアーの日」と定めました。

ジャズ・ベアーの中の人は、誕生からずっと同じジョン・シーさんという方でしたが、2018年に約25年間務めた後、方向性の違いから解雇されてしまいました。

アブサールさんは当時、ポッドキャストやニュースで自身がジャズ・ベアーの中の人だったことを明かし、様々な思いを語っていました。アブサールさんは約25年の間に、なんと9着ものジャズ・ベアーのコスチュームを着用したそうです。

また、ジャズ・ベアーは熱い一面も持っており、2017年のプレーオフ、ジャズ対クリッパーズの試合中に、大きなバブルの中に入って競争する演出で、クリッパーズファンがジャズファンの子供を突き飛ばしたのを見て激怒し、そのファンを追いかけるという事件も。
日本では炎上必至ですが、アリーナのジャズファンは大歓声を送ったそうです。

そして2024-25シーズン、NHLの新たなチーム、ユタ・ジャズ・ホッケー・クラブのマスコットもジャズ・ベアーが兼任することになり、なんと二刀流でユタのスポーツ界を盛り上げています!

魔法で勝利を呼び込む!?【ワシントン・ウィザーズ】G・ウィズ

かつて八村塁選手をドラフトしたワシントン・ウィザーズ。ここ7年は負け越しが続き、なかなか浮上できていません。

そんなウィザーズのマスコットは、魔法使いのG・ウィズ



1997年、チーム名をワシントン・ブレッツからワシントン・ウィザーズに変更した際に誕生しました。誕生当初はもう一人のマスコット、Gというアラビアンナイト風の衣装を着たジーニーのようなキャラクターと一緒に活動していましたが、2001年にG・ウィズ一本に絞られました。

G・ウィズには、サブマスコットというか一心同体のような存在として、アクロバティックなダンクなどを担当するG-MANというマスコットもいます。

G・ウィズは、なんとオーランド・マジックのスタッフ・ザ・マジックドラゴンと交際中という情報も!

マスコットの世界も自由ですね!NBAマスコットは年俸制が多い中、なぜかG・ウィズは時給制で、15ドルから30ドルとのこと。インフレの時代なので、もっと稼いでほしいですね!

番外編:マスコットハンター、ロビン・ロペスの戦いと友情!?

さて、全チームのマスコットを紹介してきましたが、ここで番外編として、

NBAのジャーニーマン、ロビン・ロペス選手とマスコットたちの長きにわたる戦い(?)について触れておきましょう。

幼少の頃の苦い経験から、マスコットに対して特別な感情を持つロペス。
ブルックリン・ネッツ所属時代にはピストンズのフーパーと一触即発の事態になり罰金を科されたり、ニックス時代にもフーパー嫌いを公言したり。

兄弟のブルック・ロペスがフーパーを懲らしめたこともありましたが、その後フーパーは執拗にロビンを追いかけ回すようになったとか。
アトランタ・ホークスのハリー・ザ・ホークやサンアントニオ・スパーズのザ・コヨーテもロビンを追い詰めていたという過去も。
メンフィス・グリズリーズのグリズには、背中に「Kick Me」と書かれた紙を貼られるというイタズラもされました。
ロペス自身は、「人類のためにやっている」という大義名分の下、マスコットを退治していると語っています。

しかし、約15年の時を経て、なんと最近2024年にはスパーズのザ・コヨーテとユニフォーム交換をするなど、心境に変化が見られているようです!

かつてはマスコットのヒエラルキーについて語り、NBAマスコットがトップ、次いでMLB、NFL、そしてディズニーキャラクターがさらに上だと語っていたロペス兄弟。

大の親日家で、日本のアニメや漫画、そしてディズニーランドを愛していることも、そうした発言に繋がったのかもしれません。ロビン・ロペスに続くマスコットハンターの登場も楽しみですね!

さらに面白いことに、NBAのマスコット同士は非常に仲が良いんです!


他のチームのマスコットの誕生日には、ホームゲームがないチームのマスコットが集まって、タイムアウトやハーフタイムにイベントを行ったりするんですよ。
その際には、地元の他のメジャーリーグやNFL、カレッジスポーツ、マイナーリーグのマスコットたちも集まって、みんなでワイワイ楽しんでいるそうです。
NBA中継を観る際は、ぜひタイムアウトやハーフタイムの様子もチェックしてみてください!

あとがき

いかがでしたでしょうか?
NBAには、個性豊かで魅力的なマスコットがたくさんいます。

彼らは単なるチームの顔だけでなく、アリーナを熱く盛り上げ、ファンに笑顔を届ける大切な存在です。

今回の記事で、少しでもNBAのマスコットに興味を持っていただけたら嬉しいです!
Youtubeでは更に深掘りしているのでお時間ある方はそちらも是非チェックしていってください!

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