スポーツ観戦好きな人なら、一度は耳にしたことがある「ボレー」や「バレー」。
どっちが英語で、どっちが和製英語?実はこの言葉、意外と奥が深いんです。
バレー と ボレー、同じ言葉?違う言葉?
実はどちらも、英語の “volley” という単語が語源なんです!
えっ、同じ英語なのに「バレー」と「ボレー」って、どうして言い方が違うの?
そう思ったあなた、ここで英語のちょっと奥深い世界を一緒にのぞいてみましょう。
「飛ぶ」から生まれた “volley” の意味
“volley” の語源は、フランス語の volée。これはラテン語 volare(飛ぶ)に由来します。
つまり “volley” はもともと、「飛んでいるものを打つ/飛んでいる最中の動作」というニュアンスを持っているんです。
スポーツ別に見ると…
- バレーボール(volleyball)
ボールが地面に落ちる前に打ち合う競技。その空中でのラリーを “volley” と表現。 - ボレー(volley)シュート/ショット
テニス・サッカー・卓球など、どれも“落ちる前に打つ”=“空中で打つ”動作。これも“volley”。
つまりどちらも共通点はひとつ:
👉 空中にあるものをダイレクトに打つ!
日本語の「バレー」が引き起こす混乱
ここで少しややこしくなるのが、日本語における「バレー」というカタカナ語の多義性。
英語には以下のような似た音の単語がいくつも存在します:
英単語 | 発音(IPA) | 意味 | 用例 |
---|---|---|---|
volley | /ˈvɑː.li/ or /ˈvɑː.li/ | 空中で打つ(テニス・サッカー等) | nice volley! |
volleyball | /ˈvɑː.li.bɔːl/ | バレーボール | play volleyball |
valley | /ˈvæl.i/ | 谷 | Silicon Valley |
ballet | /bæˈleɪ/ | バレエ(踊り) | learn ballet |
valet | /ˈvæl.eɪ/(米)/ˈvæl.ɪt/(英) | バレーパーキング係、召使い | valet parking |
特にややこしいのが「volley(バレー)」と「valley(谷)」。
例文で確認:バレー?ボレー?バレエ?バレー?
He performed a ballet in the valley while practicing volleys, and a valet parked his car.
(彼は谷でバレエを踊りながらボレーを練習し、バレーパーキングを利用した。)
めちゃくちゃなシチュエーションだけど、違いはよく見えてきたはず!
ちなみに、“ballet” の語尾はアメリカ英語では t を強く発音せず、[ヴァーリィ] に近くなります(t が脱落またはフラップ音になる)。
まとめ|volleyがつなぐ空中アクション
- volley は「飛んでいるものを打つ」動作
- volleyball と ボレーシュート、どちらも語源は同じ
- 一方で ballet(バレエ)や valley(谷)とはスペルも意味も全く違う
- カタカナの「バレー」に惑わされず、英語では文脈と発音に注意!
🎯 Prime Time Eigo からひとこと
何気なく使っているカタカナ語、実は奥深い背景があることも。
「バレー」と「ボレー」、同じ言葉だったなんて意外じゃないですか?
英語を知ることで、スポーツの見方も少しだけ知的になるかも。
ぜひ今日の話、誰かにシェアしてみてください!
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