【徹底解説】プロスポーツでよく聞く「ウェイバー」って何?キャリアの転機となる重要ワード!
プロスポーツのニュースを見ていると、「選手がウェイバーにかけられた」「ドラフトでウェーバー方式が採用された」といった言葉を耳にすることがありますよね。
この「ウェイバー」という言葉、一体何を意味するのでしょうか?
今回は、選手にとって「キャリアの分岐点」ともなり得る、この重要な単語について深掘りしていきます!
「ウェイバー」の基本的な意味を理解しよう
まず、多くの人が勘違いしやすい点ですが、「ウェイバー」は「波(wave)」とは全く関係ありません。波のように押し寄せる契約解除を想像する人もいるかもしれませんが、そうではありませんのでご注意くださいね。
「ウェイバー(waiver)」という言葉は、動詞「waive(放棄する)」の名詞形です。つまり、その基本的な意味は「権利の放棄や免除」となります。
法律や契約関連の分野でもよく登場する言葉なんですよ。
プロスポーツにおいては、クイズ形式で出される設問の正解が「C 他チームが獲得できる権利通知」となるように、ある特定の「権利」に関する意味合いで使われます。
アメリカのプロスポーツにおける「ウェイバー」
アメリカのプロスポーツ(MLBやNBAなど)では、選手がチームから外される際によく「ウェイバーにかける」という手続きが行われます。
これは、その選手に対するチームの「権利」を一時的に放棄し、他のチームに獲得の機会を与えるというものです。
この時、他のチームは「クレーム(claim)」を出すことで、その選手を獲得できます。
ここでいう「クレーム」とは、「苦情」ではなく、「申し出る、要求する」という意味になります。
つまり、「うちのチームで起用したい」「うちのチームに欲しい」という正式な申し出のことです。
もし、どのチームからも「クレーム」されることがなければ、その選手は「マイナーへの降格や自由契約」という形になります。
ウェイバーにかけられることは、一見ネガティブに聞こえるかもしれませんが、選手にとっては「新しいチームへのステップ、次の可能性への通知」と捉えることができます。
まさに「新たなチャンスを切り開く」ための、キャリアにおける「分岐点」と言えるでしょう。
例文:
- He was placed on waivers. (彼はウェイバーにかけられた。)
- He was claimed by another team. (彼は別のチームに獲得された。)
日本のプロ野球における「ウェーバー方式」
一方、日本のプロ野球のドラフト会議では、「ウェーバー方式」という制度が採用されています。
これはアメリカのウェイバーとは少し意味合いが異なりますが、根底には「譲る(waive)」という考え方があります。
ウェーバー方式のドラフトでは、前年の「最下位チームから順に選手を指名できる」仕組みになっています。これは、チーム間の「戦力の均衡化」を図るために導入されています。
つまり、下位チームが上位チームよりも先に選手を選ぶ「権利」が与えられているわけですね。
例文:
- The draft uses a waiver system. (ドラフトはウェイバー方式を採用している。)
まとめ:ウェイバーは「新たな可能性の扉」
このように、「ウェイバー」という言葉は、プロスポーツにおいて様々な形で選手やチームに影響を与えています。特に選手にとっては、「キャリアの分岐点」とも言える重要な局面を意味します。
今度スポーツニュースで「ウェイバー」という言葉を見かけたら、「波じゃない方のやつね」と、ぜひ今回の解説を思い出してみてください。
きっと、スポーツニュースがこれまで以上に深く、そして分かりやすくなるはずです!
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