【和製英語注意】「ムードメーカー」は英語で通じない?!最適な表現を徹底解説!
「彼はチームのムードメーカーだよね!」スポーツの場や職場で、周りの雰囲気まで明るくしてくれる人に対して、私たちはよく「ムードメーカー」という言葉を使いますよね。しかし、実はこの**「ムードメーカー」という言葉、英語圏ではそのままでは通じない**ってご存知でしたか?
今回は、なぜ「ムードメーカー」が和製英語なのか、そして英語でその役割を表現する際にどのような言い換えがあるのかを、詳しくご紹介します!
「ムードメーカー」は1970年代に日本で生まれた和製英語
私たちが使う「ムードメーカー」は、1970年代から日本のスポーツ報道などで広まった和製英語なんです。チームの雰囲気を明るくする人という意味で使われ始めました。
英語の「mood」は主に気分や感情を指しますが、「mood maker」とそのまま言うと、むしろ「気分が変わりやすい人」「機嫌が変わりやすい人」といったネガティブなニュアンスで伝わってしまう可能性があります。私も以前、アメリカ人に「mood maker」と言ってみたら、相手の反応が微妙で「あ、これは通じてないな」と感じた経験があります。
では、英語ではどのように表現すれば、日本でいう「ムードメーカー」のニュアンスが伝わるのでしょうか? 実は、その役割や場面によって様々な言い方があるんです。
場面別!「ムードメーカー」を表す英語表現
日本語では一言で「ムードメーカー」とまとめられますが、英語ではその人が具体的に「何をする人か」によって細かく使い分けられています。
- The Life of the Party (ライフ・オブ・ザ・パーティー)
- これは文字通り「パーティーの生命」という意味で、その場の中心となり、雰囲気を盛り上げる人を指します。例えば、陽気な性格で、場にいるだけで周りを楽しくさせるようなタイプの人にぴったりです。
- Hype Man / Hype Woman / Hype Person (ハイプマン / ハイプウーマン / ハイプパーソン)
- ヒップホップ界が起源の言葉で、ラッパーやアーティストをサポートし、観客のテンションを爆上げする役割の人を指します。前座のように登場して場を温めたり、コール&レスポンスで観客を巻き込んだりする人を指します。
- Spark Plug (スパークプラグ)
- 車の点火プラグのように、**「火花を散らす原動力」「きっかけを作る人」**という意味合いで使われます。メジャーリーグやNBAの実況でもよく耳にする表現で、例えばベンチから出てきてすぐにヒットを打ち、ガッツポーズでチームを盛り上げるような、試合の流れを変える選手に使われます。
- Energy (エナジー)
- 文字通り**「元気」「エネルギー」をチームに注入する存在**。まるでバッテリーのように、チームに活力を与え続ける人を指します。かつてアメリカに実在した乾電池のCMキャラクター「エナジーバニー」のように、常に動き回り、周りを明るくするイメージです。
- Team Motivator / Spirit Leader (チームモチベーター / スピリットリーダー)
- 声や行動でチームの士気を高め、鼓舞するリーダー的存在。たとえ試合に出ていなくても、ベテランのメンターのように、チームのモチベーションを上げてくれる重要な人物に用いられます。
- Glue Guy / Glue Player (グルーガイ / グループレイヤー)
- チームを一つにまとめる「接着剤」のような存在。彼がいなければチームがバラバラになってしまうほど、目立たなくても不可欠な役割を果たす人です。日本でいう「準MVP的」な存在かもしれません。
- Cheerleader (チアリーダー)
- こちらは比喩的な表現ですが、試合に出る機会が少なくても、声出しや行動で本当にチームを盛り上げていく最強のサポーターを意味します。
あなたの周りの「ムードメーカー」はどのタイプ?
日本語では一言で「ムードメーカー」と表現できる存在も、英語ではその具体的な役割や行動によって細かく使い分けが必要であることがお分かりいただけたでしょうか。
あなたの周りにも、「Spark Plug」のような存在や、「Glue Guy」のような存在、あるいは「Life of the Party」のような人がいるかもしれませんね。
次に英語で「ムードメーカー」を表現したい時は、今回ご紹介した様々な言葉の中から、その人にぴったりの表現を選んでみてください。
“A mood maker is a mood breaker, know how to say it next time!”
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